岩木山での思い出

  • 2019.10.20 Sunday
  • 12:54
いつも読んでいただきありがとうございます。
 台風で亡くなられた方々に心からお祈り申し上
げます。また被災された皆様の一日も早い回復を
願っております!

 岩木山神社の龍神様の幟(のぼり)を見て、白
雲大龍神を白雪大龍神と勘違いしていたことを指
摘されて、ぼーぜんと固まっている自分がいた。

 仙台市に住んでいた30歳後半に弘前市を訪れ
た事がある。弘前は第二の故郷で自由な青年時代
を5年間過ごした場所である。11月の初め頃で
弘前大学の学園祭を見学してから次の日に、何を
思ったのか岩木山に登ってみようと突然思いつい
た。登山という経験は一度もなく、全くの素人な
のに。

 経験も知識もないから、何の準備もしていない
。全くの無防備だ。その日は晴天で外に羽織る服
もフリースくらいで充分だった。靴もハイネック
のカジュアルなもので、遊び気分満載だった。

 その頃はあまり信仰心も深くなかったから、岩
木山の神様に挨拶もせずに、登頂の記録用紙を箱
に投函して登山道を登り始めた。傾斜もさほどき
つくなく、木洩れ日が心地良くてスイスイと登っ
て行けた。

 中頃まで来ると道がぬかるんできた。落ち葉が
その上に敷き詰められていて、結構滑ってきた。
そのうち踏み固められた雪道に変わってきて歩き
にくくなってきたが、下界は晴れ渡っていた。

 8〜9合目くらい来たろうか?寒くなってきた
なあと思っていたら、曇りだしてきて雪がチラチ
ラと舞い出した。丁度山小屋があったので、入っ
てみた。温度計があったので見たら、マイナス2
度だった。どうりで寒い訳だ!

 山頂は見えていて、もうすぐな感じがする。ど
うしよう?山頂まで行くか、ここから降りるか!
(ここまで来たら、山頂までいこう!)何故かそ
んな気持ちになった。

 また登り始めたが、足場が悪くて思うように進
まない。雪も相変わらず落ちてきている。喉も渇
いてきたが、水は持ってきていなかった。周りに
は雪ならある。それを口にして噛み締めた。元気
が湧いてきた〜!

 やっとの思いで山頂に着いた。ホッと一息つい
ていると、しだいに暗くなりだしてきて、下界が
見えなくなってきた。

 すると、急に恐怖がこみ上げてきた!山頂で
神様に「助けてください。無事下山できますよ
うに!」とお願いして、急いで下山し始めた。

 間もなくして雪が激しく降りだしてきた。さら
に足場も悪くなってきて、もう無我夢中で降りる
だけだった!

 どのくらいまで下ったのだろう?雪の降りが弱
くなってきて、光が差し込んできた!徐々にまだ
らな景色が見えだしてきて、助かったのかも・・

 どのくらい歩いたんだろう?時間がたったんだ
ろう?どうにかこうにか下山できた。助かった!

 なんと、麓は晴れ渡っていて、まるで夢の中を
さまよっていたかのような錯覚がした!

 今、生かされていることに感謝!!